真っ青な空に輝く太陽。よく晴れた日和。転じて心が晴れやかで少しの曇りもないさま。
唐の韓愈(かんゆ)の詩に「青天白日楼台(ろうだい)に映ず」(青空と明るい日が高楼(たかどの)に映えている)という句がある。美しい景色を詠(うた)ったもの。
宋の朱子は「孟子の若(ごと)きは青天白日の如(ごと)く、垢(あか)の洗うべき無し」(孟子という人は青天白日のような人物で、洗い落とす垢などない)と、孟子の評に用いている。一点曇りのない気高い人物という意味だ。
今日では、隠し立てをすることがないことを、「青天白日の下に晒(さら)す」という言い方をする。
また、裁判で無実が証明された時、「青天白日の身となった」という。なお、「晴天」と書くのは誤り。
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