minyu-net

 
 
四字熟語TOP
漢字の世界235

 

【2006.10.24】
秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)

刑罰や法令を厳しく執行

 秋の冷たい霜と夏の烈(はげ)しい日光。刑罰や法令などを極めて厳しく行う喩(たとえ)。秋の気は、草木を枯らしたり虫を殺したりすることから、刑罰の意味を持つ。周代の官職の制度に「秋官」があるが、これは司法官のことである。

 烈日は、日光が厳しく照らすこと。秋の霜と同様に夏の烈しい日光は、じりじり照りつけて物を傷める。

 秋霜と烈日を合わせると厳しさも一通りではなく、容赦のない感じになる。また威厳のある気分を伴う。たとえば歴史上の人物で言えば、織田信長の天下取りのやり方など、ピッタリだ。権力にものを言わせ、びしびし威令を行う。

 秋霜烈日のちょうど反対側の言葉が「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」(46回)になるだろう。 


全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 


〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) 2001-2004 THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN