民衆の4つの階級。武士・農民・職人・商人。
江戸時代の封建身分制をいう言葉だが、起源は古い。
『春秋穀梁伝(しゅんじゅうこくりょうでん)』(経典の1つ)に「古は四民に、士民あり、商民あり、農民あり、工民あり」といい、『国語』(戦国の歴史)では「士農工商はいかに」という。
士商農工といい、士農工商という。いずれにせよ支配階級である「士」が上にあり、他の3つは下にある。
江戸時代、この身分制は厳守され、士の階級には苗字帯刀が許されるが、他の3つは平民と呼ばれて許されなかった。
しかし、江戸の後期になると、農民出身でも学問で身を立て、大名の師となったり、商人が旗本の株を買って武士となったり、階級制は次第に崩れていった。
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