知識が半端なこと。なまかじり。
一知は、わずかばかり知っている。半解は、半分ぐらい理解している。つまり少ししか知らない、いい加減な理解ということ。
『滄浪詩話(そうろう)』(宋の厳羽(げんう)の詩論)に「悟りに浅深有り。透徹(とうてつ)の悟り有り、一知半解の悟り有り」と見える。悟り方にも深い浅いの別があって、深い方は透徹の悟り(物を見抜く力)、浅い方が一知半解の悟りだという。
一知半解と似た言葉に「半可通(はんかつう)」がある。半分ぐらいは分かっている、という意味。半可通と書いて「なまかじり」と読むのもある。
「知ったか振(ぶ)り」(よく知らないのに知っているふりをする)にも近い。ともあれ、知識は正しく身につけることが肝要だ。
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