勉強すべき3つの余暇。3つの余暇とは、冬と夜と雨の日。
前回の「読書百遍」に続く話で『三国志』の故事。師の董遇とうぐうが「読書を百遍しなさい」と諭したのに対し、弟子が「暇がありません」と答えた。すると董遇は「三余にしなさい」と言う。
三余とは何ですかとの問いに、「冬は歳(とし)の余、夜は日の余、陰雨は時の余なり」(冬は一年の余り、夜は一日の余り、雨降りは時の余りである)と答えた。
この話は「董遇三余」と呼ばれて親しまれている。余は「余暇」の意。「晴耕雨読」(34回)が生活の基本であるから、農作業の忙しくない季節の冬と、一日のうちでは夜と、雨降りの時が余暇になる。暇がないとは、不勉強の言い訳だ。
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