古くからの習慣を守り、ぐずぐず1時逃れをする。
「因循」は、「因(よ)り循(したが)う」と読む。『史記』に老荘の学を「その術は虚無を以(も)って本(もと)と為(な)し、因循を以て用(よう)と為す」(虚無を根本とし、自然の成り行きにまかせるのを方法としている)と説明している。古い習慣に因り、そのやり方に従うのを「因循」という。
「姑息」は、「姑(しばら)く息(や)む」と読む。ちょっと休む。1時しのぎ。姑は暫しばらくの意。息は休息の意。『礼記(らいき)』に、「君子の人を愛するや徳を以てし、細人の人を愛するや姑息を以てす」(君子〈立派な人〉が人を愛するのは徳によるが、細人〈つまらぬ人〉が人を愛するのは、場当たりでする)とある。
いつまでも因循姑息なやり方では、改革はできない。
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