遠慮せずに物を言うさま。転じて、盛んに議論し合うさま。
「侃侃」は『論語』に出る。物の言い方が剛直なさま。「諤諤」は『韓詩外伝(かんしげでん)』(詩経の注釈書)などに見える。直言(遠慮せずに言う)のさま。「諤諤の友」という言葉もある。何でも言ってくれる友の意。
『史記』に、「千羊の皮は一狐の掖(えき)に如(し)かず、千人の諾諾は一士の諤諤に如かず」(千枚の羊の皮は1枚の狐の毛皮に及ばない、千人の賛成は1人のますらおの直言に及ばない)という文章があり、よく知られている。「諾諾」は、ハイハイと承諾すること(136回)。
今は「侃侃諤諤の議論」というように、会議などで口に泡を飛ばして盛んに議論し合うさまに用いる。
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