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漢字の世界277

 

【2006.12.13】
福徳円満(ふくとくえんまん)

幸せとよいことがいっぱい

 福(しあわせ)と徳(よいこと)が満ち足りていること。また、そのさま。

 近い言葉に「円満具足(ぐそく)」(具足は、十分に備わっていること)がある。どちらも四字の熟語としては古い例がない。

 福も徳もめでたい良い言葉であり、仏教にも道教にもよく用いられる。仏教では「福徳」というと、善行によって得た幸福(しあわせ)を意味する。道教の方では福徳神という神がいて幸福を授ける。また仙人の世界を「福地洞天(ふくちどうてん)」という。

 今は、人柄や人相をいうのに用いることが多い。精神的にも物質的にも恵まれていて、穏やかで明るくいつもニコニコしている人。

 イメージでは七福神の一人、布袋(ほてい)さまのタイプだろう。福々しい顔をしている。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 


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