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テニスで世界をめざす高校生がついにプロデビュー

09/12 12:30

  • 学校法人親和学園
  • 経営・IR情報
【News Release】
 公益財団法人日本テニス協会(JTA)は7月18日(木)に開催した「令和6年度第4回常務理事会」において、本校3年生の西村佳世さんの「トーナメントプロ登録」を承認したと報告しました。プロ選手としての活動は8月1日(木)から認められています。日本テニス協会の規定では国内ランキング100位以内が「トーナメントプロ」、101位以下であると「レジスタードプロ」としての登録が認められるそうで、最新(8月27日現在)の西村さんの国内ランキングは31位ですから、堂々とした「トーナメントプロ」であるわけです。
 西村さんは、兵庫県神戸市出身で小学校1年生から父と兄との影響でテニスを始め、その後徐々に頭角を現し、高校1年生の時には全日本ジュニア選手権と全日本ジュニア選抜室内選手権との二冠を達成。また昨年からはジュニアの大会には出場せず、プロ選手が会する各大会に出場、アフリカ・チュニジアで行われたITF(国際テニス連盟)のサーキットで準優勝を果たし、年末に行われた全日本室内選手権では国内トップ選手との戦いを制し、見事17歳のチャンピオンとなりました。今年に入ってもその勢いは止まらず、ついに念願であったITFのサーキット(大東建託オープン富山大会)で初優勝を成し遂げました。
 ちなみに西村さんが優勝した昨年の全日本室内選手権の女子シングルス優勝賞金は132万円だったのですが、当時アマチュア選手であった西村さんはその賞金を手にすることができませんでした。これからはそんな残念な?こともなくなり、堂々と賞金を受け取れるようになるわけです。
 さて、この西村さん。制服姿で学校にいる時はとても「トップアスリート」とは思えない、どこにでもいる一女子高生のようにしか見えないのです。身長が150センチ台というスポーツの世界ではかなり小柄な体格や、ちょっとシャイな性格も相まってそのような感じに見えてしまうのかもしれません。
 しかし、ひとたびラケットを持ってコートに立てば、そのイメージが一変するのですから驚きです。今年中の目標としてWTA(女子テニス協会)が発表している現在の世界ランキング(8月26日現在 706位)を500位以内に、そして卒業後は海外を中心に転戦し、ウィンブルドンをはじめとしたグランドスラム大会への出場を目指すという西村さん。これからの活躍がますます楽しみです。
 とは言えプロテニスの世界は「いばらの道」でもあります。世界ランキング200位以内に常時入らないと賞金での生活はほぼ無理といわれる世界。しかし、多くの同年代のライバルたちが単位制通信制の学校に在籍し豊富な練習時間を確保していた中、普通校である親和女子高校で一女子高生として勉学と両立しながら、ここまで成長してきたバイタリティーがあれば、きっとどんな道でも強く、夢に向かって歩いていくことができるでしょう。

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