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試合終了後、声援を送り続けたサポーターに感謝を伝えるいわきFCイレブン=ハワイアンズスタジアムいわき

高かったJ1の壁 いわきFC、個人技で攻められ相手に主導権

07/11 10:00

 J1の壁の高さを思い知らされた。いわき市のハワイアンズスタジアムいわきで10日に行われたサッカーの天皇杯全日本選手権3回戦で、サンフレッチェ広島に0―4で敗れたいわきFC。クラブ初の4回戦進出を狙ったが、中心選手の移籍など苦しいチーム事情も重なり相手の猛攻に屈した。J1とのレベルの差を改めて知る機会になり、敗戦を前向きに捉える90分となった。

 選手層の厚さが、強豪の歴史と実績を物語った。いわきは前半を無失点で折り返したものの、後半は広島の質の高い個人技から次々と好機を演出されて大量失点。いわきはほぼ付け入る隙がなかった。チームの中心選手であるMF山口大輝は「力の差がはっきりと出た試合だった」と振り返った。

 チームは直近のリーグ戦3連敗中と勝利から遠ざかっている。さらにセンターバックを担ってきた照山颯人の移籍など厳しいチーム状況下での一戦で、強豪相手に終始主導権を握られた。「自分たちがやりたい攻撃的なサッカーをするにはもっと質を高めていかないといけない」と山口。今後の戦いに向け「選手の完成度が高くないと上には行けない。連敗を止めたい」と決意を語った。

 多くのサポーターも声援を送り選手たちを後押し。いわき市の会社経営石田修一さん(50)は「J1相手によく戦った。次のリーグ戦では勝利してほしい」とエールを送った。