いわきFC、４戦ぶり白星 柔軟布陣で山形に２－１ サッカーJ2
07/15 07:19
サッカーＪ２第２４節－。いわきＦＣは１４日、アウェーのＮＤソフトスタジアム山形（山形県天童市）でモンテディオ山形と対戦し、２－１で勝利した。４試合ぶりに白星をつかんだ。通算成績を９勝７分け８敗とし、順位は２０チーム中８位。
いわきは前半４２分、Ｊ３福島ユナイテッドＦＣから新加入のＤＦ堂鼻起暉（どうはなかずき）がロングスローに頭で合わせ、移籍後初となる先制ゴールを決めた。後半１１分にはＦＷ谷村海那が追加点を奪った。追加タイムに１点を失ったが、リードを守り切った。
いわきは次戦の８月４日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき（いわき市）で１１位ブラウブリッツ秋田と対戦する。午後６時開始予定。
【評】いわきは守備で先手を取り続け、４試合ぶりに勝利をつかんだ。相手の出方を見ながら、展開によって柔軟に布陣を変更しながら試合を進めた。前半４２分はＤＦ堂鼻がロングスローに頭で合わせて移籍後初ゴール。後半１１分は谷村のシュートで得点を加えた。終盤は長く自陣に押し込まれ、追加タイムに１点をかえされたが、最終ラインを中心に守り抜いた。（熊田紗妃）
堂鼻、鮮烈デビュー先制弾
戦術で相手を封じ込め、リーグ戦の連敗を３で止めたいわき。試合展開に応じて布陣を変更したが選手は柔軟に対応し、山形の意表を突いていった。「すごく選手から勇気をもらった試合だった」と田村雄三監督は手放しで選手たちをたたえた。移籍後即先発メンバーでフル出場し、先制ゴールを決めたＤＦ堂鼻起暉（かずき）は「前半で１点取れて良かった。思い切ってプレーできたと思う」と安堵の表情だった。
鮮烈なＪ２デビューを飾った。９日に３季半在籍したＪ３福島から完全移籍。いわきでの練習は数日だったが田村監督は最終ラインの一角として先発メンバーで起用した。
その起用に応え、特長である体の強さを存分に発揮した。前半４２分にはＭＦ五十嵐聖己（せな）からのロングスローに対して、マークの選手を振り切り、ニアサイドでうまく体をひねって頭でゴール左隅に流し込んだ。守備でも得点源の相手ＦＷをしっかり抑え、仕事をさせなかった。
後半は思うようにボールを前進させることができない山形に対して、いわきは強気な姿勢を貫いた。同１１分にはＦＷ谷村海那のシュートで追加点が入った。終盤に１点を失ったが、体を張った守りで耐え抜いた。
上位争いに食らい付く大きな１勝となった。次節は８月４日と約１カ月の期間が空く。堂鼻は「Ｊ２のスピードや強度に早く慣れてもっと良いプレーがしたい」と活躍を誓った。（熊田紗妃）
