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須賀川創英館、9回決勝点 エース完封、応えた代打

07/23 08:00

【光南―須賀川創英館】9回表須賀川創英館1死二塁、決勝点につながる安打を放った白石=白河グリーンスタジアム

 ◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第8日(22日・あづま球場ほか4試合)

 須賀川創英館 1―0 光南

 8回まで0―0の互いに譲らぬ投手戦。均衡を破ったのは、9回1死二塁で代打に指名された須賀川創英館の白石奏太(3年)だった。「絶対に決めてやる」。外角高めの直球をとらえた打球は左前に落ち、敵失も絡んで二走吉田優希(同)が生還。スコアボードに刻んだ1点が、現校名で初の8強入りを引き寄せた。

 投げた光南の北畠勇吹(いぶき)(同)とは幼稚園時代からの幼なじみ。この日の朝には「お互い頑張ろう」と北畠から連絡があった。「親友だからこそ負けたくなかった」と打席に臨んだ白石。得点につながった打席を振り返り、笑顔がこぼれた。

 完封でもう一人の勝利の立役者となった善方空翔(ぜんぽうそらと)(同)も「ピンチの局面でしっかり守れてよかった」と汗を拭う。春季県大会で3割6分6厘の打率を誇る強力打線を相手に、要所を締めるピッチングで144球を投げ抜いた。

 投打の殊勲の活躍で昨秋、今春と連続して県大会準優勝の第3シード校を撃破し、勢いはとどまる気配がない。さらなる高みへ向けて、4強の壁超えも狙う。(佐藤未羽)


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