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「勝って勢いに乗りたい」と意気込む山口(右)

中断明け、勝ち点3を いわきFC、あす秋田戦

08/03 07:30

 サッカーJ2のいわきFCは4日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)でブラウブリッツ秋田と戦う。いわきの通算成績は9勝7分け8敗で、順位は20チーム中8位。秋田は8勝7分け9敗の11位。午後6時開始予定。

 中断期間を終えて約3週間ぶりに再開するリーグ戦の初戦となる。いわきは昨季からリーグ戦で秋田に未勝利だが、直近では6月12日の天皇杯で対戦し、2―0で快勝した。

 Jリーグによると、今季J2のこぼれ球奪取数でいわきがトップ、秋田が2位となっており、ともに球際の強さや攻守の切り替えの速さが光る。試合ではより強みを発揮できたチームが主導権を握りそうだ。

 シュートの意識重要

 いわきは初のJ1昇格プレーオフ圏(3~6位)入りに向け、ギアを上げていく。チームが目指すのは残り14試合で10勝だ。MF山口大輝は「中断明けの初戦は大切になる。ましてやホーム戦。勝って勢いに乗りたい」と意気込む。

 これまでの24試合で挙げたのが9勝だったことを踏まえれば、目標は高い。順位が近いチームとの対戦が続くこともあり、田村雄三監督は「8月にどれだけ勝ち点を積み上げられるかがポイント」と展望した。

 だからこそ指揮官は「一人でも難しいと思う選手がいるなら(目標達成は)難しい」とげきを飛ばしたという。山口は「つらい練習での頑張りが、本当に苦しいときに出てくると思う。選手一人一人が『やらなきゃいけない』という気持ちを持ち続けて高みを目指す」と決意を新たにする。

 勝利のため鍵を握るのが攻撃力の向上だ。敵陣で攻め切れない展開からカウンター攻撃を受けるのが失点パターンの一つにもなっていることから、チームは改めてシュートへの意識を高めている。田村監督は「これからは(相手の守備を)きれいに崩して得点できる場面はあまりないと思う。自分のタイミングでなくてもシュートを打てることが大切になる」と選手に奮起を促した。(小磯佑輔)