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猪苗代湖ボート事故、30日に控訴審初公判 児童ら3人死傷

09/29 08:00

 福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年9月、航行するプレジャーボートに巻き込まれ児童ら3人が死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われ、一審福島地裁判決で禁錮2年が言い渡されたいわき市、元会社役員佐藤剛被告(47)の控訴審初公判は30日午後1時半から、仙台高裁で開かれる。

 控訴審では一審同様、▽湖面に人が浮いていると想定できたか▽十分に安全確認をすれば事故を防げたかが争点になるとみられる。

 福島地裁判決は「(佐藤被告が)湖上に人が浮かんでいることを具体的に予見できた」と認定。ボートが加速する際に船首が上がり、前方に死角ができたとする弁護側の主張は「死角に入るまでの間には相当長い時間があり、適切な見張りをすれば被害者を発見できた。針路前方左右の見張りという最も基本的な注意義務に違反し、被害者を見落として事故を発生させた」と結論付けた。無罪を求めた弁護側は即日控訴した。

 弁護人によると、控訴審では被告人質問や被害者参加制度を利用した遺族の意見陳述など複数回の公判を経て結審し、年内に判決が言い渡される予定という。

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