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東九州でホテル解約相次ぐ 最盛期、観光業界から悲鳴

08/09 20:11

 南海トラフ地震臨時情報を受け、閉鎖された海水浴場=9日午後、宮崎県日南市

 宮崎県で震度6弱を観測した地震を受け、東九州の宮崎、大分、鹿児島各県のホテルではキャンセルが相次いだ。例年は観光や帰省の客でにぎわう最盛期だけに、観光業界から悲鳴が上がった。

 宮崎観光ホテル(宮崎市)では9日正午までに約150人が予約をキャンセルした。例年は満室状態といい、ホテルの落合太経営戦略室長は、南海トラフ巨大地震の注意情報が影響したと分析。「再び大きな地震が起きなければいいが」と不安そうに語った。

 市内の青島海水浴場は9日、津波警戒のため遊泳禁止に。海水浴場を管理するビーチセンターでは団体予約が入っていたライフセービング教室も取りやめた。センター長の小玉順規さんは「早く安全が確認され再開したい」と話した。

 全国有数の温泉地・大分県別府市でも多くの宿泊施設に予約取り消しの連絡が寄せられた。鹿児島県志布志市の海沿いにあるリゾートホテルの従業員は取材に「8日夜から解約の申し出が続き、解約された件数も把握できない状況だ」と嘆いた。

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