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麒麟・田村裕、希望の肩書きはお笑い芸人ではなく「バスケおじさん」 バスケ五輪代表へエール

07/25 18:26

  • エンタメ総合
バスケ五輪代表へエールを送った麒麟・田村裕 (C)ORICON NewS inc.

 お笑いコンビ・麒麟の田村裕が25日、東京・六本木 蔦屋書店で行われた『新装版 ホームレス中学生』(ワニブックス刊)の発売記念取材会に参加した。

【集合ショット】わいわい楽しそう!本を両手に笑顔をみせる麒麟・田村&ぱーてぃーちゃん

 2007年に上梓し、ベストセラーとなった『ホームレス中学生』の新装版。『ホームレス中学生』は、田村が07年に自伝的小説として発表。中学生時代の田村が、貧乏のため住む家を無くし、近所の公園でホームレス生活を余儀なくされた時代を笑いを交えてつづり、大反響に。225万部突破のベストセラーとなり、ドラマ化・映画化もされた。新装版には、17年ぶりの新作エピソード「お兄ちゃんの痕跡」「うちの子に迎えよう」や、兄・研一さんとの「思い出、答え合わせ対談」も特別収録。また、「文字が大きめ」「小学生でも読みやすい、ふりがな多め」など、小・中学生向けに大幅リニューアルされた。

 今の心境を問われると田村は「こんな軽装できてよかったのか、そういう思いでいっぱいでございます。一応、記者会見とは聞いてはいたんですけども、こんな人が集まってくれると思っておらずです…。吉本の人だけかなと思ってたんで」と半袖&短パンで登場したことについて謝罪。「17年ぶりに出版させていただける。日本の売れた本のランキングでトップ30に今でも入っているということで。日の当たらなかった人生に、この本がスポットライトを当ててくれた」としみじみ。そして「ホントに一瞬ではございましたが、麒麟の看板が私に移った。短かったですけども、それでもやっぱり一瞬でも看板持てたということは『ホームレス中学生』と、この本を作ってくださったワニブックスの皆さんと、ずっと支えてくれた家族や親族、お世話になった方々のおかげ」と述懐した。

 一方で、17年が経過したことで、知らない世代も増えた。地元・大阪府吹田市でも若者にはなじみがなかったそう。「ホンマに知らないと言われました。あんなに売れたのに(笑)。『俺やで』って感じで話しかけた自分が恥ずかしくて。知らない世代のギャップを埋めることができたら」と意欲を示した。

 報道陣との質疑応答も。今やバスケ芸人としてバスケットボール界で田村は欠かせない存在になっている。「本当にバスケットボールが全然、日の目を浴びない、人気のない時から、ひょんなことで観に行かせてもらうようになって、すごくハマった。人生で1番仕事が減って、下り坂でしんどい時に、バスケットボールが僕を支えてくれた。バスケットボールをして、仕事のことを忘れる時間が僕の中ではすごく大事な時間だった。そのバスケットボールが人気が出てきた」と振り返る。

 バスケ界の隆盛を見守った。「最初の頃は、バスケットボールのことしゃべる人がいなかったので、僕の仕事はたくさん来たんですけども、じわじわと…。(ハライチ)澤部(佑)くんとか、(ハナコ)岡部(大)くんであるとか…。だいたいの仕事が澤部に行って、バーターで岡部に流れる構図ができあがっている」とぼやくと、会見に参加していたぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1が「すみません。弊社の丸刈りが…」とワタナベエンターテインメントを代表して謝罪し、笑いが。田村は「バスケ仕事に関して、メディア関係がなくなってきましたけども認知度はすごくあるので。どこに行っても『きょうはバスケしないんですか?』と言っていただくようになったので、それは良かったなとは思っております」とした。“お笑い”の肩書きについて問われると「できれば“お笑い”という肩書きが外れるのが僕の理想で。もうバスケ芸人とか、バスケットボールおじさんとかそんな風に呼んでいただけたら。そしたらしゃべりのハードル下がるかな」と笑っていた。

 また、パリオリンピックのバスケットボール代表へエールも。「正直、女子は前回大会でメダル取ってしまったことでハードルが上がりきっているので非常に厳しいかもしれない。精神的に厳しい戦いになると思います」と推察しながらも「頑張ってほしいと思います」と激励。「男子はやっと世界レベルの入口に立ったというとこかなと思ってるので、今大会でいきなり結果を出すまでいけたら最高ですけども…。初めて世界のトップランカーと一緒の舞台で戦うということを経験して、今後の日本バスケがどうなっていくのかっていうところを僕は注目したい」とパリ五輪だけに注目するのではなく、その後の成長も見逃せないポイントとしていた。

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