ジャーナリスト、ノンフィクション作家の青木理氏が、27日配信のYouTubeチャンネル『ポリタスTV』の「報道ヨミトキ FRIDAY」に出演。13日配信の同番組内で、自民党支持者に対して「劣等民族」と発言したことを謝罪した。
【動画】「劣等民族」発言の青木理氏が謝罪&撤回 地上波自粛も宣言
番組冒頭、津田大介氏が「冒頭部分の発言に対するお詫びを申し上げます」と切り出し、自身のイベント告知の中で当該発言があったことを報告し「青木さんが、チャチャを入れるような形と言えばいいんですかね。人々はなぜ自民党に入れ続けるのか、今この総選挙を前に気になっている方も多かったと思うんですけれども、その理由として青木さんが『日本人が劣等民族だからじゃないか』という指摘をされました」と振り返った。
その上で「その発言が出てきた文脈とか経緯というのは、それなりにいろいろあるんですけれども、ただやはり民族というキーワードで否定的に相対的に語ったことは、ネガティブな言葉の強さという点でも、文脈の欠如という点でも、初めて見る視聴者にとって唐突であったという点でも、不適切であったと認識しています。その不適切な発言に対して、自分も笑って流してしまいました。僕が立ち上げたメディアなので、自分がその場で適切に反応できなかったことについても謝罪いたします。僕も青木さんも言葉を仕事にしているジャーナリスト・記者なので、軽口・冗談として扱うには不適切な表現であったこと、この問題を真摯に受け止め今後はまた一層の配慮と慎重さをもって番組制作に取り組んでいきたいと思っております」と謝罪した。
これを受ける形で、青木氏も「今、津田くんがおっしゃってくださったように、あの発言をした経緯とか背景とか言葉に込めた意味っていうのは、実はあることはあるんだけれども、エスニシティっていうある意味で、あいまいというか、あるいは微妙な意味とか本当にその敏感な意味を含む単語・言葉を持ち出してそれに優劣をつけるっていう発言は、僕自身元来決して好まない、そういうことには許されないという風に思ってきました。たとえ軽口とはいえ、ああいうことを言ったというのはそれ自体、極めて不適切だったなという風に思っていますので僕も本当にそれについては謝罪をして撤回をさせていただきます」と伝えた。
その上で「口先で謝罪とか撤回とかっていうと、どこかの政治家みたいっていうふうに思われるところもあると思うので、僕なりの一種のけじめとして、しばらくの間、世論とか社会への影響力の強い地上波のテレビ局のテレビメディアの番組等にはしばらくの間出演を自粛しようかなというふうには思っています。本当に申し訳ありませんでした」と呼びかけた。
青木氏は1966年、長野県生まれ。慶応大卒業後の1990年、共同通信に入社した。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002年から06年までソウル特派員。06年に独立し、フリーランスに。現在は、雑誌や書籍などでノンフィクション作品を発表する一方、テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している。
「劣等民族」発言の青木理氏が謝罪&撤回「極めて不適切だった」 地上波テレビ出演「しばらく自粛」
09/28 16:48
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