乾燥は最大の敵?
1年間で最も乾燥が強まるとされているのが1~2月。そして、この乾燥は風邪やインフルエンザを広めるばかりか、お肌のシワや老化にも関係しています。
たとえば、インフルエンザウイルスなどの勢力は、温度と湿度に大きく関係すると言われています。
乾燥した空気や寒さは、インフルエンザウイルスを元気にしてしまうので、50%前後の湿度に保ち、適度な温度を維持することが大切です。
*ただし、湿度が高いと、カビのように逆に繁殖してしまうものもあるので注意は必要です。
乾燥した空気は肌の免疫力を弱め肌荒れの要因になったり、また、肌から水分を奪うことで小じわの原因のひとつにもなります。「最近、目じりの小じわが気になるの...」などと悩まれている方は、乾燥から肌を守ることだけでも悩みが解消されるかもしれないということです。
乾燥対策は 皮膚&粘膜強化がポイント
私たちのカラダを覆っているのは、皮膚か粘膜です。つまり、乾燥した冷たい空気と触れるのも皮膚や粘膜ですし、菌やウイルスなどが体内に侵入してくるのも皮膚や粘膜ということなのです。
つまり、乾燥から私たちのカラダを守り、さらに美しさを維持するためには皮膚や粘膜を強化しておくことが大切です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
皮膚や粘膜の表面は、常に新しい細胞がつくられ、古くなった細胞と入れ替わることで、健康的な若々しい肌を維持しています。そして、その奥にはコラーゲンなどを中心に水分をたっぷりと含んだ丈夫で潤いある基盤がつくられます。
この状態を保つために大切なことのひとつは、肌などの入れ替わりやしっかりした基盤をつくるための材料を十分に取ることです。
雪下野菜でお肌の新陳代謝を促進
「雪中野菜」や「越冬野菜」などの呼び方がありますが、雪の中で冬を過ごしてきた野菜のことを大きくは指します。一度収穫したものを雪室で貯蔵したり、収穫せずにそのまま雪の中で寝かせたりするものもあるようですが、共通しているのは、積雪がある寒い地域でしか採れない野菜ということ。
もちろん、福島県にもオススメの雪下野菜があります。それが、キャベツやニンジンなど。キャベツには豊富な食物繊維があり腸内環境を整えることに加え、ビタミンCが含まれており乾燥に強い「ふっくら肌」の基盤を作るコラーゲンのサポートに。また、ニンジンに含まれるβ-カロテンには肌の新陳代謝を促進する働きに期待が持てます。
雪下野菜は糖分とアミノ酸が増すことで栄養と旨味が濃縮され、カラダに役立つばかりか、野菜が苦手という方にも美味しく食べていただけるはずです。
皮ごと魚で 丈夫で潤いのあるお肌をサポート
肌表面の奥に続く真皮という場所は、コラーゲンやエラスチンなどが柱となって、水分を抱きかかえながら丈夫で潤いのある肌を作っています。コラーゲンは、お肌だけではなく、骨、髪、角膜、血管、腱などの材料としても不可欠で、カラダをつくるうえでは欠かせない成分でもあります。
そんな大切なコラーゲンを、効率よく摂取するのにオススメなのが「皮」や「皮の近く」を食べること。コラーゲンは、魚や動物の皮の部分や皮の近くのゼラチン質に多く含まれているからです。
ただ、「皮」が苦手な方も多いのではないでしょうか。そんな方に試していただきたいのがコウナゴやシラスです。小さくても皮にはコラーゲンが含まれていますから、このような丸ごと食べられる小魚もコラーゲン摂取には適しています。寒いこの時期には、アンコウ鍋などもGOOD!!
適度なコレステロールは 乾燥予防の味方
コレステロールと聞くと、血液ドロドロや動脈硬化など体には悪者のように思う方も多いようですが、実は適度な量のコレステロールを維持することが美肌や肌の乾燥予防には大切です。
カラダにとって良いコレステロール・バランスを維持するために、青魚に豊富なEPAやDHA、植物性のエクストラバージンオリーブオイルやエゴマ油などを取り入れるのもおすすめ。
最近、注目を集めている福島県産の「じゅうねん」(一般的にはエゴマ)に含まれるオメガ3系の油は、肌を乾燥から守る細胞間脂質の材料として活用される期待も高くオススメです。
◇ ◇ ◇
1月は、肌や粘膜を強化する食材をたっぷりと取り入れて、風邪やインフルエンザを予防するだけではなく、元気で若々しいお肌の維持にも役立ててみてください。
|