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南会津、統合後初勝利 秋季高校野球福島大会

09/15 07:35

【南会津―須賀川桐陽】最後の打者を抑え仲間と喜ぶ南会津のエース阿久津(中央)=白河グリーンスタジアム

 第76回秋季東北地区高校野球県大会は第3日の14日、あいづ球場(会津若松市)など3球場で1回戦6試合が行われた。南会津は須賀川桐陽を4ー3で退け、単独出場では統合後初めて公式戦で勝利した。二本松実と須賀川創英館も統合後の秋季県大会初勝利を挙げた。第4日の15日は4球場で2回戦8試合が行われ、福島商や東日大昌平などシード校が登場する。

 エース力投、逆転呼ぶ

 昨春に学校統合してから、単独では初めてつかんだ公式戦勝利。メンバー全員1年生の南会津が、力を合わせて新たな歴史を刻んだ。エース阿久津楢仁(ゆうじん)が九回裏に最後の打者を打ち取ると、ナインが笑顔で喜び合った。

 「自分が投げてみんなが守っての初勝利。最高にうれしい」。粘り強い投球を続けた阿久津は勝利をかみしめた。

 試合は終盤まで相手にリードされる苦しい展開だった。それでも「絶対に逆転してくれる」と、仲間を信じて腕を振り、直球と変化球の組み合わせで相手打線を抑え込んだ。応えた打線が八回に逆転すると、最後もエースが締めた。九回裏2死から安打を許したが、後続を冷静に打ち取り得点を許さなかった。 

 メンバーは近隣の中学出身でほとんどが見知った顔だった。「連係もとりやすいし、信頼できる」と阿久津。今夏までチームを引っ張っていた3年生の存在も大きいといい、「先輩たちに勝利を伝えたい」と感謝を口にした。大会前に決めた目標は1勝だったが、「もっと上を目指す」。自らの投球で、さらなるチームの歴史を創るつもりだ。(高田泰地)

◎ーーあいづ球場ーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
磐城農 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3
須賀川創英 0 0 0 0 0 0 4 0 X 4

(試合終了)

◎ーーあいづ球場ーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
若松商 1 0 1 0 0 0 2 0 0 4
磐城 1 3 3 0 0 0 0 0 X 7

(試合終了)

◎ーーしらさわグリーンパーク球場ーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
田村 0 0 0 0 0 1 0 0 2 3
平工 0 0 0 0 0 5 0 0 X 5

(試合終了)

◎ーーしらさわグリーンパーク球場ーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
福島 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2
いわき湯本 1 1 1 0 1 3 0 0 X 7

(試合終了)

◎ーー白河グリーンスタジアムーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
南会津 0 0 0 0 1 0 0 3 0 4
須賀川桐陽 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3

(試合終了)

◎ーー白河グリーンスタジアムーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
清陵情報 1 0 0 2 0 0 1 0 0 4
二本松実 0 0 0 1 1 0 1 1 1x 5

(試合終了)

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