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いわき湯本、統合後初の秋8強 秋季高校野球福島県大会

09/22 07:35

【いわき湯本―学法福島】5回表に勝ち越しのホームを踏み、仲間に迎えられるいわき湯本の高崎=ヨークいわきスタジアム

 第76回秋季東北地区高校野球県大会は第7日の21日、あいづ球場(会津若松市)とヨークいわきスタジアム(いわき市)で3回戦3試合が行われた。いわき湯本は学法福島を9ー3で退け、統合後の秋季県大会で初めてベスト8に進出。4連覇を狙う聖光学院は会津に10ー0の五回コールドで勝利した。

 あいづ球場では、雨天のため福島商―白河実が継続試合、東日大昌平―相馬・相馬総合が順延となった。

 第8日の22日はあいづ球場とヨークいわきスタジアムで、継続試合と順延になった2試合を含む3回戦4試合が行われる。

 打力を補う「全員野球」

 投打ががっちりかみ合ったいわき湯本が、2022年の統合後初の秋大会8強入りした。原動力となったのは、課題の打力を補うべく取り組む「全員野球」だ。攻守でチームをけん引した1番遊撃手の高崎太智(2年)は「選手がそれぞれの役割を果たせた」と達成感をにじませた。

 この日放った14安打のうち長打は初回の1本のみ。単打や四死球で出た走者を犠打で確実に進め、毎回のように得点機をつくった。終盤には連打も生まれ、終わってみれば9得点。高崎は「得意とする小技と、夏の大会後に徹底した大きく速く振るスイングが形になってきた」と手応えを語る。

 守備面では、新チームになって磨いてきた連係プレーが生きた。三回に3点のリードを追いつかれたが、四、六回にそれぞれ併殺を記録。相手に傾きかけた流れを断ち切った。素早い送球で併殺につなげた2番手投手の鈴木蒼士(1年)は「ボールを捕って投げるまでの足の回転など、細かい部分まで意識してきた成果が出た」と振り返った。

 次戦の相手は聖光学院。いわき湯本は今年の春と夏の大会で敗れた悔しさがある。高崎は「三度目の正直。強い気持ちで戦い必ず勝つ」と誓った。(江藤すず)

◎ーーあいづ球場ーー◎

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東日大昌平 0
相馬・総合 0

(雨天順延)

◎ーーあいづ球場ーー◎

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
白河実 0 0 0 0 0 0
福島商 2 0 1 2 0 5

(継続試合)

◎ーーヨークいわきスタジアムーー◎

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
会津 0 0 0 0 0 0
聖光学院 1 1 7 1 X 10

(5回コールド)

◎ーーヨークいわきスタジアムーー◎

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
いわき湯本 2 0 1 0 1 0 2 0 3 9
学法福島 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3

(試合終了)

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