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いわき放火、懲役2年 地裁判決「危険で悪質」

10/09 08:05

 いわき市の山林に放火するなどしたとして、森林法違反と大麻取締法違反などの罪に問われたいわき市泉町玉露字道上、無職の男(25)の判決公判は8日、地裁いわき支部で開かれた。斉藤研一郎裁判長は懲役2年、ライター1個、大麻草1袋の没収(求刑3年6月)を言い渡した。

 斉藤裁判長は判決理由で、いずれの放火も「短時間で広範囲に燃え広がる可能性が高く、危険で悪質な行為であった」と指摘。山林約2950平方メートルや公園内の枯れ草など約390平方メートルを焼損させた被害は重大とした上で、仕事や家族関係のストレスから及んだとの動機について「身勝手で酌量の余地はない」と断じた。

 大麻取締法違反の罪についても「20歳の頃から断続的に使用しており、親和性が認められる」とした。

 就業意欲や更生意欲があるなどとして、執行猶予判決が相当とした弁護側の主張は「被告人に有利な事情を最大限考慮しても、執行猶予を付すべきとは言えない」と退けた。

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