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医療費47兆円、過去最大を更新 23年度概算、2・9%増

09/03 18:47

 厚生労働省

 厚労省は3日、23年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費が概算で47兆3千億円となり、3年連続で過去最大を更新したと発表した。高齢化の進展などを背景に前年度比2・9%増。伸び率は、新型コロナ感染症への対応などで4%台だった21、22年度に比べて縮小した。厚労省の担当者は「伸び率がコロナ禍前の傾向に戻りつつある」としている。

 医療費は今後も高齢者数の増加に伴って膨張する見通し。費用を抑える改革が急務となる。

 年齢別で見ると、75歳以上が4・5%増の18兆8千億円。75歳未満は1・7%増の26兆2千億円だった。1人当たりの医療費は、75歳以上の96万5千円に対し、75歳未満は25万2千円。約3・8倍の差があった。

 医科の入院が3・1%増の18兆7千億円、外来は1・0%増の16兆4千億円だった。歯科は1・9%増の3兆3千億円。薬局などの調剤は5・4%増の8兆3千億円だった。

 東京の5兆2641億円が最も高く、大阪の3兆7199億円が続いた。最も低かったのは鳥取の2262億円。

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