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25年春、避難指示解除へ 葛尾・野行地区の風力発電所周辺

07/25 08:30

 葛尾村は、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域の野行(のゆき)地区を巡り、地区内に建設されている風力発電所周辺の避難指示解除に向けて調整に入った。地区内で建設が進む風力発電所の発電事業開始に合わせ、来春の避難指示解除を目指している。

 避難指示解除に向け、住民が日常的な生活を営むことが想定されない土地活用に向けて避難指示解除を可能にする「土地活用スキーム」を適用する方針。土地活用スキームを活用した避難指示解除の取り組みは、飯舘村に続き2例目。

 避難指示の解除を目指すのは、風力発電所の周辺と発電所につながる管理道路。来春の発電事業の開始に当たり、維持管理のための立ち入りなど、事業運営を円滑にする狙いがある。

 村は28日、野行地区の住民を対象にした住民説明会を開く。風力発電事業を行う葛尾風力と福島復興風力、内閣府の関係者も出席し、事業用地の避難指示解除や事業の進捗(しんちょく)状況を説明する。葛尾村で唯一の帰還困難区域となっている村北東部の野行地区を巡っては、地区の一部が特定復興再生拠点区域(復興拠点)となり、2022年6月に避難指示が解除された。


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