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田村 雄三監督コラム〈26〉 「オフ期間」 サッカー忘れ休養優先

08/02 08:00

 リーグ戦再開の初戦となる4日のホームブラウブリッツ秋田戦に向けて、順調に調整が進んでいる。5日間のオフの後にJ2クラブと練習試合を行い、今週から試合に向けた細かい調整が始まった。練習試合では勝つことができ、今のところはけが人も出ていない。良い流れで調整ができている。

 オフの期間は、ほかのJ2クラブと比べて長かったと思う。この日程が分かった2カ月ぐらい前に決めていたことだ。旅行に行きたい選手もいるだろうから、早く伝えておけば予定も立てやすいし、飛行機のチケットも安く取れると考えた。

 選手にとってサッカーは楽しいことが一番だが、仕事だから苦しさもある。気分をリフレッシュする時間もあった方が良い。一昔前は「休んだら体力が落ちる」などと考えられていたが、今は科学的にも休息は必要であると考えられている。とにかくサッカーのことを忘れて、オフを楽しむことができたのだと思う。

 リーグ戦は残り14試合。現在8位のいわきにとってはJ1昇格プレーオフ圏内(3~6位)が現実的な目標となる。開幕当初は基準の勝ち点を「60」前後と考えていたが、今季はもう少し必要になるだろう。

 上位クラブは例年、後半戦で順調に行かないことが多い。残留を目指す下位クラブが、それまでのスタイルを変えて割り切ったサッカーで戦ってくると、うまく勝ち点を積み上げられない展開が増えてくるからだ。

 ただ、チームがやるべきことは変わらない。選手とはこの中断期間中に目標と合わせて、攻守それぞれの課題も共有した。失点を抑えられている一方で、得点を増やす必要があるのがチームの現状だ。選手一人一人が日々自分の限界を超えていくことで、チームの強化につなげていきたい。