JR福島駅西口近くのイトーヨーカドー福島店の閉店を受け、福島市は8日、周辺住民が日常的な買い物に使用するためのバスルートを検討していると明らかにした。住民らから日常の買い物機能の不足を訴える声が相次いでおり、交通手段を確保する狙い。市は今後、時間帯や利用者の調査を行った上で、運行ルートや時間、運行車両の規模などを決めるという。
同日の定例記者会見で木幡浩市長が公表した。市によると、西口周辺を走る100円で利用できる市内循環バスは平日の朝2本のみの運行となっており、日中の移動手段が課題となっていた。
新たなバスルートは、駅西口から約1キロ離れた「ヨークタウン野田」などの拠点同士をつなぎ、既存店舗への移動を円滑にする構想。利用者数の見込みなどを踏まえ、バスだけでなくワンボックスカーなどでの運用も検討している。
木幡市長は「(跡地の利活用が決まらず)日常的な買い物機能をすぐには確保できないが、既存のショッピングセンターへの移動手段になれば」と語った。跡地の利活用については「拠点的な場所なので市民と協議し、所有者に意見していきたい」と改めて述べた。