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飯坂温泉、25年2月からの値上げ・時短営業に同意

08/09 08:30

 福島市の飯坂温泉で温泉供給施設・設備が老朽化し、更新に多額の費用が必要な問題で、温泉供給や公衆浴場の運営を担う飯坂町財産区は8日、同市で管理会を開き、温泉使用料や公衆浴場の入浴料の値上げ、時短営業に同意した。市は9月議会に条例改正案などを提出し、可決されれば来年2月にも入浴料の値上げと時短営業を開始する。

 市も整備費の財政負担(3分の1)を検討しているため財源不足は当面解消される見通し。紺野正敏管理会長は「一気に赤字解消とはいかないが、財産区が長く維持できるよう理解してほしい」と話す。

 市が示した今後のスケジュールは【表】の通り。見直し案では、入浴料は1回券200円が400円となり、負担軽減のため1000円の3回券、2500円の10回券も販売する。障害者の入浴料も見直し、市外の人は200円とする。市内の人はこれまで通り免除。

 九つの公衆浴場(市営5、財産区営4)のうち、市営の「切湯(きりゆ)」は建物保全に課題があるため廃止する。利用者が多い波来湯、鯖湖湯(さばこゆ)、導専の湯(いずれも市営)は終了時刻を1時間繰り上げ、切湯を除くほかの五つは2グループに分け、曜日による朝昼(午前6時~午後1時)、昼夜(午後1時~同9時)の交互営業とする。

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