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いわきFC、攻守チグハグ...長崎に完封負け

09/16 07:30

 【サッカーJ2第31節】いわきFCは15日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)でV・ファーレン長崎と対戦、0ー2で敗れた。通算成績は13勝7分け11敗で、順位は20チーム中8位。

 前半から積極的に敵陣に迫ったいわきだったが、前半38分に先制されると、後半28分にはセットプレーから追加点を許した。FW有馬幸太郎を中心に反撃したものの、ゴールが遠かった。

 いわきは次戦の22日、アウェーのポカリスエットスタジアム(徳島県鳴門市)で12位徳島ヴォルティスと対戦する。午後6時開始予定。

【動くグラフで見るJ2順位】

【評】いわきが長崎に完敗した。前半は多くの時間でボールを支配し、丁寧なパス回しから相手を押し込んだ。ただ、なかなかシュートを打てず、前半38分、FKのこぼれ球を押し込まれて先制された。後半も同様の展開が続き、後半28分にCKから2失点目を喫した。攻撃的な選手を投入して打開を図ったが、最後まで相手を崩しきれなかった。(小磯佑輔)

 シュート10本空砲

 攻める時間が長かったいわきだったが、ゴールが遠かった。シュート数は長崎の9本と互角の10本。個々の能力が高い長崎に組織で対抗しようとしたが、攻守にちぐはぐ感のある戦いで完封負けを喫した。

 相手を自陣に引きつけてからロングボールで素早く攻める長崎に対し、スペースを埋めた5バックで対応した。「ミスからカウンターを受けたが、流れの守備はほぼ完璧だった」と田村雄三監督。DFの数的優位を使ってロングボールを回収し、攻めに転じたが、押し込んでもシュートまでつなげる機会が少なかった。

 特に前半は得点パターンの一つであるクロスが少なかった。長崎がゴール前を固めていたことも要因にはあったが、「強引にクロスを上げた方がチャンスは多かったと思う」とFW有馬幸太郎は反省する。

 また、後半に失点したCKでは選手とコーチ陣の間で意見の相違もあった。前半は練習してきたゾーンで守っていたが、後半は選手の発案で相手の外国人FWをマンマークする守備に変更。これが結果的に失点の一因となり、田村監督は「選手とコミュニケーションを取っていくしかない」と改善を誓う。目標のJ1昇格プレーオフ出場に向け、有馬は「残り全ての試合を勝つつもりで、次に向けて準備する」と力を込めた。(小磯佑輔)

 柴田ホーム戦デビュー

 今夏に期限付き移籍で加入した柴田壮介がホーム戦のデビューを果たした。「人がたくさん入っていて、想像していたよりも良い雰囲気だった」と語った。

 後半18分に守備的MFとして出場し、強みのボール奪取を披露した。長崎の強力な外国人選手らと対峙(たいじ)し、「今までプレーしてきたJ3にはないスピードや精度を感じた」と柴田。今後に向けては「J2にまだ慣れてはいないが、チーム内での競争の中で自分をアピールするしかない。自分の良さをもっと全面に出していきたい」と意気込んだ。