• X
  • facebook
  • line

福島県内の65歳以上、57万8180人 高齢化率33.8%

09/16 08:05

 県が16日の「敬老の日」に合わせて発表した推計人口によると、県内の65歳以上の高齢者(8月1日現在)は前年より442人多い57万8180人、県人口に占める割合(高齢化率)は前年より0.5ポイント上昇して33.8%となり、いずれも過去最高を更新した。

 県内の高齢化率は4.6%だった1950年以降、上昇が続いている。15~64歳人口に対する65歳以上の比率(老年人口指数)も上昇が続き、今年は60.9となった。1人の高齢者を1.64人の生産年齢人口が支えている状況だ。

 70歳以上の人口は44万8279人(県人口の26.2%)で、75歳以上は30万5107人(同17.8%)、80歳以上は19万4902人(同11.4%)だった。65歳以上の男性は25万5458人(県内男性人口の30.3%)で、女性は32万2722人(県内女性人口の37.1%)。男性は初めて30%を超えた。高齢になるほど女性の割合が多く、70歳以上は男性の約1.3倍、75歳以上は約1.5倍、80歳以上では約1.8倍となっている。

 県総合計画(22~30年度)では、2030年に65歳以上の人口が約61万人でピークを迎え、その後は減少に転じるが、60年には高齢化率が人口の半数に近い47.6%になると推計している。

 県は「人生100年時代に突入しており、年を重ねても活躍できるように健康づくりを進めていく」(健康づくり推進課)とし、加齢による認知機能や運動能力の低下「フレイル(虚弱)」予防などを軸とした取り組みを進める考えだ。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line