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マイボトル持参しボンズ観戦 田渡選手がデザイン監修、ごみ削減へ取り組み

09/22 08:45

マイボトルの購入者と交流する田渡選手(右)

 バスケットボールの福島ファイヤーボンズを運営する福島スポーツエンタテインメントが、ごみ削減に向けた取り組みを展開している。チームで中心となって活動を進める副主将の田渡凌選手(31)は「ごみを減らすことや分別などの意識を広め、できることから本県のごみ減量につなげていきたい」と意欲を見せる。

 各種スポーツ団体による使い捨てプラスチックごみ削減プロジェクト「HEROs PLEDGE(ヒーローズプレッジ)」に田渡選手が参加し、ごみ問題について学んだことをきっかけに、今年からチームとしての取り組みも始動した。

 第1弾は回収した公式グッズをリサイクルして軍手を作り、それを清掃活動などに活用。第2弾はごみ拾いやごみ削減について学ぶイベントを開催した。

 第3弾で企画したのが、田渡選手がデザインを監修したマイボトルの限定販売だ。側面には「PICK IT UP」の文字が刻まれた。英語で拾い上げるという意味とバスケットボールの試合などでペースを上げる際に使われる言葉で、ごみ削減活動の「ペースを上げる」との思いが込められた。ファンに好評で、準備した数量を完売した。

 田渡選手は選手やファンの間で意識が変わってきたと感じており「ごみを減らすことに協力してもらえることがありがたい。協力してくれる人は仲間だと思っている」と手応えを語る。

 チームは2024~25シーズンから、試合会場で観客に渡していた「ゲームデープログラム」を電子化したり、マイボトルが使えるウオーターサーバーを設置したりする方針だ。持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとしたホームゲームの開催も検討している。

 郡山市で6日に開かれたマイボトルの販売会と田渡選手のサイン会に参加した同市の保育士小林幸さん(44)は「これまでは応援に行った際に、ペットボトルの飲み物を購入して会場のごみ箱に捨てて帰っていたが、今後はマイボトルを活用してごみを減らしながら、チームや選手を応援したい」と話した。

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