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「残り6試合は一つも落とせない」と意気込む杉山=25日、Jヴィレッジスタジアム

いわきFC、J1昇格プレーオフへ勝利必須 あす栃木と対戦

09/28 07:35

 サッカーJ2のいわきFCは29日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)で栃木SCと対戦する。いわきの通算成績は14勝7分け11敗で、順位は20チーム中7位。栃木は7勝8分け17敗の18位。午後3時半開始予定。

 J2でJ1昇格プレーオフ(PO)圏(3~6位)入りを巡って混戦が続いている。4~10位の7チームが勝ち点7差の中でひしめき合い、4~6位の座を狙う。毎節の順位変動が必至の状態で、6位千葉と勝ち点で並ぶ7位いわきには今節、最高で4位浮上、最低で9位転落の可能性がある。

 期を同じくして激しさを増しているのが、チーム内競争だ。前節は、今夏加入のMF柴田壮介が初先発で勝利に貢献したほか、けがなどの影響で長く出場から遠ざかっていたMF杉山伶央とDF速水修平が途中出場した。田村雄三監督は「状態の良い選手が出て、ミスの多い選手が出られないだけ。安泰な選手はいない」と競い合いを歓迎する。

 中でも、指揮官が先発起用も「あり得る」と目をかけるのが杉山だ。25日には試合形式の練習で先発組と共に右サイドでプレー。強みとするドリブルや連係したパス回しに加え、改善に努めてきた「攻めに出る時と同じスピードで戻る守備」も随所に見せることで充実ぶりをアピールした。

 「前節は久しぶりの試合で気持ちが燃えていた」と杉山。「残り6試合は一つも落とせない。チームの勝利を第一に、得点やアシストでチームに貢献したい」。淡々とした語り口の中に熱い闘志をみなぎらせている。(小磯佑輔)