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れんが蔵再生、ギャラリー10月4日開所 喜多方のまちづくり会社第1弾事業

09/29 09:00

れんが蔵ならではのレトロな雰囲気が味わえる「Gallery金田」
写真家故金田実氏の写真を手に来場を呼びかける佐藤さん(左)と樟山さん

 福島県喜多方市のまちづくり会社「蔵の街喜多方」は10月4日、同市の近代化産業遺産「旧金田洋品店」のれんが蔵を改装した「Gallery金田(ギャラリー金田)」をオープンする。同店が生家で、喜多方の蔵を全国に広めた写真家の故金田実氏が撮りためた蔵の写真を展示し、観光客らに“蔵のまち喜多方”をアピールする。

 同社は、市内の民間企業の社長らが蔵や古民家などの保存・活用を目的に4月に設立した。第1弾の事業として、2021年に廃業した旧金田洋品店の利活用を検討。約半年間にわたり、ギャラリーとしてよみがえらせるための改修工事を進めてきた。

 同店は1912年に建築された市内最古のれんが店蔵。蔵正面の三連アーチや洋風屋根など、れんが蔵ならではの魅力を生かし、レトロな雰囲気が味わえるギャラリーが誕生した。

 10月4~14日に市内のギャラリーなどで開かれるイベントに合わせ、「蔵の街喜多方を世に出した男~故金田実氏 蔵出し作品展」を開催。金田氏の未公開の写真約40点を展示する。入場無料。時間は午前10時~午後4時。午後5時~同9時は、ギャラリーをライトアップする。

 今後は作品展示会や発表会、コンサート会場、会議の場などとして市民らに貸し出す。取締役の佐藤弥右衛門さん(73)は「喜多方は蔵やラーメンだけでなく、アートも盛んな街。金田実氏を軸として喜多方出身のさまざまな作家の成果発表の場にしていきたい」、樟山(くすやま)敬一さん(67)は「市民や観光客の憩いの場として愛される施設にしていきたい」と語った。

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