甲子園球場に響いたサイレンが、「出直せ」という天の声に聞こえた。 今年3月27日。春の選抜高校野球大会2回戦の東海大相模(神奈川県)との試合だった。相手は春、夏通算4回、日本一になった強豪だが、最後まで食い下がれば、接戦に持ち込むことができる自信があった。 しかし「勝たなきゃ」「打たなきゃ」「投げなきゃ」。選手は勝つことばかりを意識し過ぎ、ピッチャーは制球が定まらず、バッターは凡打を重ね...
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