【8】故郷の酒へのこだわり 会津電力社長・佐藤弥右衛門

07/18 08:00

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「もっといい酒を」と山田錦の栽培に挑んだ大和川ファームの農場。今は栽培面積が50倍になった

 うちの酒は「郷酒」という。  私が考えた造語で「さとざけ」と読む。地元の水田で有機栽培によって酒米を作り、飯豊連峰の伏流水と、長年受け継いできた技術で仕込んだ「故郷の酒」という意味だ。ここにうちの酒造りのこだわりがある。  かつて日本酒が売れた時代。多くの蔵元は、原酒にブドウ糖や醸造用アルコールを混ぜて3倍に増やした酒を造った。いわゆる「三倍醸造酒」だが、大和川酒造店は、この酒の製造を197...

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