うちの酒は「郷酒」という。 私が考えた造語で「さとざけ」と読む。地元の水田で有機栽培によって酒米を作り、飯豊連峰の伏流水と、長年受け継いできた技術で仕込んだ「故郷の酒」という意味だ。ここにうちの酒造りのこだわりがある。 かつて日本酒が売れた時代。多くの蔵元は、原酒にブドウ糖や醸造用アルコールを混ぜて3倍に増やした酒を造った。いわゆる「三倍醸造酒」だが、大和川酒造店は、この酒の製造を197...
この記事は会員専用記事です
残り594文字(全文794文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。