37歳の時に大きな決断をした。 それは「昔ながらの酒造りから脱却する」ことだ。 酒造りは杜氏(とうじ)の勘や技に頼ってきたが、杜氏が高齢化し技術の継承が課題になった。蔵人もみんな家族と共に住み込み、昼夜を問わず働くのが当たり前。重い荷物を担いで仕込み樽を上り下りする重労働だった。 一方、1980年代後半は純米酒、吟醸酒などの上級酒が注目されだした。うちは有機栽培による上級酒に転じてい...
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