奥会津に私が引かれ続けるのは、人々の暮らしの奥底に流れる高い精神性を感じているからだ。 私は、その精神性を年中行事などに強く感じる。例えば、三島町早戸地区で毎年11月に行われる「虫供養」だ。住民が供養塔に手を合わせ、農耕などで仕方なく殺した虫の霊を慰める。「虫も人間と同じ自然の一部で、軽々に命を奪っていいものではない」と考えた先人がいた、と思うと感慨深いものがある。 三島には、虫供養と対...
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