【10】 私の役割、強く意識した 俳優・一色采子

10/25 08:30

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大山忠作美術館には、絵をこよなく愛した父の魂が宿る。父の美術館に多くの人に来てもらい、芸術の素晴らしさを知ってもらうことが私の夢

 「父さま、来ましたよ」  私にとって、二本松に来るというのは父に会いに来るという意味合いもある。  父は、古里に自分の美術館ができることを大変楽しみにしていたが、開館の半年前に急逝し、美術館を見ることがかなわなかった。でもこの大山忠作美術館は父が描いた多くの作品があり、父の魂が宿る場所だ。  父の美術館で私は、運営協議会顧問という立場にある。その役職を言うと「名誉館長ですね」と言われること...

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