【8】修業中日本酒遠くなる 前県酒造組合会長・新城猪之吉

11/21 08:00

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若かりし頃の私(後列右)。今とは別人のような風貌だが、酒をセールスする修業を重ね、今に生きるさまざまなことを学んだ

 酒蔵の跡取りといえど修業がある。  大学卒業後、協和発酵工業に入社した。初任地は大阪支社酒類部。京都府と岡山、島根両県を担当するセールスマンだ。  初仕事はワインの試飲会。上司に「一人でやれ」と言われたが、何をどうすればいいのか分からない。仕方なく自分がワインを飲み、勢いで人に勧めて買ってもらった。  当時は、先輩が手取り足取りで教えてなんかくれない。「ワインってどうやって売ればいいんです...

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