福島に移り住んで初めての冬。それが全ての始まりだった。 父が営む郡山市の菊池医院を継ぐために2010(平成22)年4月、生まれ育った東京から引っ越した。日々の診察を通して、福島の子どもたちとの関わりを深めていた。 福島での暮らしが1年になろうとしていた3月。東日本大震災と原発事故が起きた。 私はいつも通り、父の医院で診察に当たっていた。すると突然、激しい揺れとともに建物がきしむ音。診察中の子ども...
この記事は会員専用記事です
残り566文字(全文766文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。