医師への一歩は浪人生活から始まった。 医学部一本に志望を絞り、東京の親戚宅から予備校に通った。そんな自分を、既に大学生活を謳歌(おうか)している友人と比べて、哀れに思ったこともある。それでも1年後、東京慈恵医大に合格。晴れて医道の門をくぐった。 医学生は、卒業前に専門とする診療科を決める。私は小児科と耳鼻科、脳神経外科に興味があった。5、6年の夏休みには、都内の国立小児病院(現国立成育医...
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