【5】人を第一に考えて商売 いわき万本桜プロジェクト代表・志賀忠重

02/08 16:57

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「太陽のお湯」と車に掲げて太陽熱温水器を販売した。使う人が欲しくなるよう考えて売る。これは商品が変わっても普遍の考え方だ

 幼い頃、寝る前に父の話を聞くのが好きだった。  好んで聞いたのが昔話の「わらしべ長者」のような物語。自分は要らない物でも、人が変わればとても貴重な品物となる例えだが、主人公が物を交換しながら裕福になっていく話にわくわくしたことを覚えている。  今にして思えば、この頃から物に対する人の本質を感じ取れていたのかもしれない。  そんな商才が開花したのは、兄が経営するガソリンスタンドを手伝っていた時だ。...

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