幼い頃、寝る前に父の話を聞くのが好きだった。 好んで聞いたのが昔話の「わらしべ長者」のような物語。自分は要らない物でも、人が変わればとても貴重な品物となる例えだが、主人公が物を交換しながら裕福になっていく話にわくわくしたことを覚えている。 今にして思えば、この頃から物に対する人の本質を感じ取れていたのかもしれない。 そんな商才が開花したのは、兄が経営するガソリンスタンドを手伝っていた時だ。...
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