もう一人の自分が後ろから一、二塁間にいる私を見下ろしている。 その自分を通して投手の息遣いや野手の位置、相手ベンチの動きなどグラウンド上の全てを把握し、私の世界に引き込む。それが最高のパフォーマンスを生み出す。 そんな最高の走塁ができた試合がある。 2009(平成21)年の日本シリーズ第5戦だ。前日に北海道日本ハムに2勝2敗とされた分け目の試合。しかし読売巨人軍は序盤に先行を許して1点を追ってい...
この記事は会員専用記事です
残り580文字(全文780文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。