【9】被災地代表の思い胸に 尚志高サッカー部監督・仲村浩二

04/10 16:00

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震災を乗り越え、県勢で初めて「国立」のピッチで戦った選手たち。彼らの懸命な姿は県民に勇気を届けられたのでは

 「もう一緒にサッカーをやれないのかな」 震災と原発事故が起きた2011(平成23)年3月。バスを13時間走らせ、首都圏出身の部員を親元に送り届けた。保護者の安堵(あんど)の表情とは裏腹に、私は「福島に戻らず転校してしまうかも」と、最悪の事態ばかり考えた。 それでも、生徒たちは「尚志でサッカーをやります」と言ってくれた。その言葉を受けて3月27日、会場を提供してくれた母校の千葉県・習志野高で練習を...

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