私は仕事場の「将平鍛刀場」を「遊び場」と呼んでいる。 好きな刀と向き合う場だから、その方がしっくりくる。美術館や博物館を訪ねて古名刀を見ては真の日本刀作りに思いを強め、この遊び場で一日のほとんどの時間を過ごす。 古刀は反りが強い刀、真っすぐな刀など千差万別。だがどれも美しい。刃文と、それを構成する粒子に目を奪われ「なぜ現代刀とは違うんだ」と考えてしまう。 私を一番考え込ませるのが平安時代に作られ...
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