好きなことに没頭できる人生を捨てようと思ったことは一度もない。 仕事場は自宅のすぐ隣。刀や武具の本がどっさりあり、寝ても覚めても刀に集中できる。作業着のはかまには飛び散る火花で所々に穴が開き身なりはぼろぼろ。手足にもたくさんやけどの痕がある。その全てが刀工の勲章だ。 その仕事場で今、弟子2人と朝9時ごろから日付が変わる頃まで刀と向き合っている。 一日の始まりは仕事の割り振りから。弟子には炭切りな...
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