【5】こだわりが全て白紙に 磐城高箸社長・高橋正行

06/21 08:00

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バラック小屋を改修した最初の工場。伝統産業に仲間入りして、鳥居塚さんと二人三脚で納得のいく利久箸を作り上げた

 いわきの地で、伝統産業に仲間入りする。それが一目で分かる名前にしたかった。 割り箸は、木の文化を大切にする日本人が300年前に生み出した。だから「いかにも古くから商売してます」という雰囲気を出すために、字の画数の多さや語感にこだわった。 神奈川県出身の私には「磐城」の字が格好良く思えた。「高箸」は私の名字とかけたのもあるが、高級な割り箸という意味もある。 そんな思いとは裏腹に、最初の工場は、いわ...

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