【4】自分の味たどり着いた とら食堂店主・竹井和之

08/22 08:00

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「とら食堂は閉店だ」などという酷評をバネに、必死にラーメン作りに打ち込んだ30代。おやじとは違う道でおやじを超えようと研究を重ねた

 おやじは、自分のラーメンの味の要が分かっていなかったのかもしれない。  おやじのラーメン作りは何でも目分量。自分の舌と勘だけを頼りに作っていた。職人気質の教え方もあるとはいえ、誰もおやじの味を盗めなかったのは、そのためだと思う。  手を抜いても化学調味料を使っても、誰にもまねできないうまいラーメンを作ることはできる。ただし、それができるのはラーメン作りのセンスを持った人間だけだ。あの味はおや...

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