「福島」という文字があるだけで物が売れなくなった。 2011(平成23)年に起きた東日本大震災と原発事故で、県産品への悪い風評が広がり客足が遠のいた。 あの時、私は昼の忙しい時間帯が終わって弟子たちと食事をしていた。白河市でも小峰城の石垣が崩れるほどの大きな揺れ。店の窓ガラスが割れ、調理場のどんぶりが崩壊した。 白河は大地震の被害で街中が大混乱に陥った。材料はそろっていたから、店を2...
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