【11】自分の味調べ尽くした とら食堂店主・竹井和之

08/30 08:00

  • 有料記事
手打ち麺やチャーシュー、タレ、全ての工程で水加減などを量って、最適な分量を数値化した。それで毎日同じ味のラーメンをお客さんに出せるようになった

 私が追い求めてきたものは、いつも同じ味のラーメンをお客さんに出すことだ。  毎日同じ味に作るのは一番難しい。職人が同じように仕事をしても、調理場の環境が季節や天候によっていつも違うからだ。  温度や湿度が変わると、麺は食感が変化する。スープもガラの出具合にばらつきが出る。こうしたブレを微調整できなければ、同じ味にはならない。  常に一定の味を出すにはどうしたらいいのか。私が出した結論は、食...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line