【2】波が奪った幸せな日常 県サーフィン連盟理事長・室原真二

09/03 08:30

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震災から10日後の北泉海水浴場。砂浜は無残に削り取られ、海岸をがれきが埋め尽くした。変わり果てた姿を目の当たりにし、二度とサーフィンができないと感じた

 あの日、高さ15メートルの大津波が古里を襲った。 荒れ狂う波は、沿岸の家々や田畑をのみ込み、南相馬の人たちから幸せな日常を奪った。犠牲者は県内最多の636人に上った。 私が愛する北泉海水浴場は、前年の夏に8万人を超える海水浴客でにぎわった広い砂浜が削られ、がれきが海岸を埋め尽くした。 震災から10日後、私は避難先の山形市から一時的に戻り、一変した北泉海水浴場を目の当たりにした。 がれきの中に、2...

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