【3】縄張り越えた深い友情 県サーフィン連盟理事長・室原真二

09/04 08:30

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震災の年の夏、私は避難先の福島市で事業を再開。「南相馬の海で遊んだあの日に戻れるといいな」と願いながらサーフボードの製作に励んだ

 サーファーは縄張り意識が強い。 多くの人がホームとする海を「自分の海」と呼び、強い愛着を持つ。定期的に海岸を清掃する人も多い。地元のサーファーを「ローカル」、それ以外を「ビジター」と呼び合い、サーファー同士が互いに区別する向きがある。 縄張りを越えて仲間になれないのかというとそうではない。東日本大震災と原発事故は、サーファーの友情の深さを教えてくれた。 「このガソリンを使ってください」 震災4日...

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